URL構造とSEOの最適化:検索エンジンとユーザーに配慮した設計方法

著者: Decisense編集部公開日: 2025/11/15

サイトリニューアルを控えているけど、SEOに効果的なURL設計がわからない...

B2B企業のWebマーケティング担当者の多くが、URL構造の設計に悩んでいます。「どんなURL構造がSEOに有利?」「既存URLを変更したら順位が下がる?」「WordPressのパーマリンク設定はどうすべき?」といった疑問は尽きません。

この記事では、Google公式ガイドラインに基づくURL最適化の原則と、具体的な設計方法を解説します。URL変更時のリダイレクト設定や301/302の使い分けなど、技術的な実装も含めた実践ガイドです。

この記事のポイント:

  • URLは論理的で人間が最も理解しやすい方法で構築すべき(Google公式推奨)
  • ハイフン(-)で単語を区切り、小文字のみを使用(大文字小文字混在はリスク)
  • フォルダ階層は1-2レベル(最大3階層)に制限
  • WordPressは「投稿名」形式(example.com/post-name/)が最もSEOフレンドリー
  • URL変更時は301リダイレクトが必須(SEO価値を90-99%維持)

URL構造とSEOの関係

(1) URLがSEOに与える影響(Google公式見解)

Google Search Centralは、「URLは論理的で人間が最も理解しやすい方法で構築すべき」と明言しています。URLは、ユーザーと検索エンジンの両方がコンテンツを見つけるための重要な手段です。

URLそのものが検索順位を大きく左右する要因ではありませんが、以下の理由でSEOに影響します:

  • クローラビリティ: シンプルなURLは検索エンジンのクローラーが効率的に巡回できる
  • ユーザビリティ: わかりやすいURLは共有されやすく、クリック率が向上する
  • キーワードシグナル: URLに含まれるキーワードは、ページの内容を示す小さなランキングシグナルとなる

(2) ユーザビリティと検索エンジンクローラビリティ

SEOに効果的なURL構造は、ユーザーと検索エンジンの両方にとって理解しやすいものです:

ユーザー視点:

  • 短く覚えやすい
  • ページの内容が一目で分かる
  • 共有しやすい

検索エンジン視点:

  • 論理的な階層構造
  • クロール効率が高い
  • 重複コンテンツのリスクが低い

(3) B2B企業におけるURL設計の重要性

B2B企業のWebサイトは、製品・サービス情報、ブログ記事、事例、資料など多様なコンテンツを持ちます。これらを論理的に整理したURL構造は、ユーザーが目的の情報を見つけやすくし、検索エンジンがサイト構造を理解しやすくします。

サイトリニューアルや新規サイト構築の際に、適切なURL設計を行うことで、長期的なSEO効果を最大化できます。

SEOに効果的なURL設計の基本原則

(1) シンプル・短い・説明的なURL

URLは短く、説明的で、人間が読みやすい構造にすることが推奨されます。

良い例:

https://example.com/blog/seo-url-structure

悪い例:

https://example.com/index.php?id=12345&cat=seo&post=url

推奨の長さ: 50-60文字以内が目安です。長いURL(100文字以上)は共有しにくく、ユーザビリティが低下します。

(2) 論理的な階層構造(1-2レベル、最大3階層)

フォルダ階層は1-2レベル(最大3階層)に制限することが推奨されます。過度に深い階層は、ユーザビリティとクロール効率を低下させます。

良い例(2階層):

https://example.com/blog/seo-tips
https://example.com/products/crm-software

悪い例(5階層):

https://example.com/ja/blog/category/seo/url-structure/tips

階層が深すぎると、検索エンジンがページの重要度を低く評価する可能性があります。

(3) 小文字のみを使用(大文字小文字の混在リスク)

URLは大文字小文字を区別するため、/something/Something は技術的に異なるページとして認識されます。リンク切れや重複コンテンツの原因となるため、小文字のみを使用してください。

良い例:

https://example.com/seo-tips

悪い例:

https://example.com/SEO-Tips(混在)

(4) ハイフン(-)による単語区切り(アンダースコア禁止)

Googleは、ハイフン(-)を明確な区切り文字として扱います。アンダースコア(_)やスペースは避けてください。

良い例:

https://example.com/seo-url-structure

悪い例:

https://example.com/seo_url_structure(アンダースコア)
https://example.com/seo%20url%20structure(スペース)

アンダースコアは単語を連結して認識され、「seourlstructure」と解釈される可能性があります。

(5) HTTPSの使用(ランキングシグナル・セキュリティ)

HTTPSはセキュリティとユーザー信頼のためのデフォルトであり、Googleのランキングシグナルでもあります。HTTPSなしではブラウザが「Not Secure」アラートを表示するため、必ずHTTPSを使用してください。

良い例:

https://example.com/(HTTPS)

悪い例:

http://example.com/(HTTP)

具体的なURL最適化テクニック

(1) 関連キーワードの含め方(キーワードスタッフィング禁止)

URLに関連キーワードを含めることで、ページがそのキーワードに関連していることをGoogleに伝える小さなランキングシグナルとなります。ただし、キーワードスタッフィング(不自然な詰め込み)は避けてください。

良い例:

https://example.com/crm-software-comparison

悪い例(キーワードスタッフィング):

https://example.com/best-crm-software-crm-tools-crm-comparison

目安として、関連キーワードを自然に1-2個含める程度が理想です。

(2) ストップワード(the、and等)の取り扱い

ストップワード(the、and、a、of等)は、検索エンジンが一般的に無視する単語ですが、URLでは可読性とSEOのバランスを考慮して判断します。

削除してもOKな例:

元: the-best-way-to-do-seo
短縮: best-way-to-do-seo

削除しない方が良い例:

元: how-to-install-wordpress(自然なフレーズ)
短縮: how-install-wordpress(不自然)

Googleはストップワードを完全に無視するわけではなく、文脈理解に使用します。削除して不自然になるなら残すべきです。

(3) 日付をURLに含めない理由(エバーグリーン性)

日付を含むURL(/best-seo-tips-2023/)は、定期的に更新しても元の公開日が表示され、コンテンツが古く見えます。エバーグリーンなURL(/best-seo-tips/)を使用することで、時間が経っても価値が変わらない印象を保てます。

良い例(エバーグリーン):

https://example.com/seo-tips

悪い例(日付を含む):

https://example.com/best-seo-tips-2023

(4) WordPressパーマリンク構造の選択(投稿名形式推奨)

WordPressは現在、デフォルトで「投稿名」形式(https://example.com/post-name/)を使用しており、これが最もSEOフレンドリーな構造とされています。

推奨: 投稿名形式

https://example.com/how-to-install-wordpress/

非推奨: デフォルト(数字ベース)

https://example.com/?p=123

非推奨: 日付と投稿名

https://example.com/2024/01/15/post-name/

日付を含む形式は古く見えるため避けるべきです。

(5) 日本語URLとエンコード問題

日本語をURLに含めると、エンコード(パーセントエンコーディング)により長く複雑な文字列になります。

例:

https://example.com/SEO対策
↓ エンコード後
https://example.com/%E3%82%BB%E3%82%AA%E5%AF%BE%E7%AD%96

日本語URLは以下の理由で推奨されません:

  • 共有時に長く見える
  • 一部のシステムで正しく処理されない可能性がある
  • 英語圏のサイトと比較して不利になる可能性がある

英語(ローマ字表記)を使用することを推奨します。

URLパラメータと正規化の取り扱い

(1) 複雑なURLパラメータがクローラーに与える影響

複雑なURL(複数のパラメータを含む)は、クローラーに問題を引き起こし、同一または類似コンテンツを指す不必要に大量のURLを生成する可能性があります。

問題のある例:

https://example.com/products?id=123&sort=price&filter=new&page=2

パラメータが多すぎると、検索エンジンが同じコンテンツを複数のURLとして認識し、クロール効率が低下します。

対策:

  • 不要なパラメータを削除
  • canonicalタグで正規URLを指定
  • Google Search Consoleの「URLパラメータ」ツールで設定

(2) canonicalタグによる正規化

canonicalタグは、複数のURLが同じコンテンツを指す場合に、正規(優先)URLを検索エンジンに伝えるタグです。

実装例:

<link rel="canonical" href="https://example.com/products/crm-software" />

これにより、パラメータ付きURLや類似URLがあっても、検索エンジンは指定したURLを優先的に評価します。

(3) サブドメイン vs サブディレクトリの選択

多言語サイトや複数サービスを展開する際、サブドメインとサブディレクトリのどちらを使うべきか悩むケースがあります。

サブディレクトリ(推奨):

https://example.com/en/
https://example.com/blog/
  • メリット: ドメイン権威が一つに集中、管理しやすい
  • デメリット: 地域ターゲティングが弱い

サブドメイン:

https://en.example.com/
https://blog.example.com/
  • メリット: 管理の柔軟性が高い
  • デメリット: ドメイン権威が分散、設定が複雑

一般的には、サブディレクトリが推奨されます。

URL変更時の対応(リダイレクトと注意点)

(1) 301リダイレクトの重要性(SEO価値の維持)

301リダイレクトは、URL変更時に古いURLから新しいURLに恒久的に転送する設定です。正しく設定すれば、SEO価値をほぼ維持できます(90-99%)。

設定例(.htaccessファイル):

Redirect 301 /old-page https://example.com/new-page

効果:

  • リンク切れを防ぐ
  • 検索順位を維持
  • バックリンクのSEO価値を引き継ぐ

(2) 302リダイレクトとの違い(一時的 vs 恒久的)

301リダイレクトと302リダイレクトの違いを理解することが重要です:

301リダイレクト(恒久的):

  • 用途: URL構造の変更、サイトリニューアル
  • SEO効果: SEO価値を引き継ぐ

302リダイレクト(一時的):

  • 用途: メンテナンス中、A/Bテスト
  • SEO効果: SEO価値を引き継がない

URL構造の変更には必ず301リダイレクトを使用してください。

(3) リダイレクト設定の検証方法

リダイレクトが正しく機能しているか、以下の方法で検証します:

  1. Google Search Console: カバレッジレポートでリダイレクトエラーを確認
  2. リダイレクトチェックツール: オンラインツール(例: Redirect Checker)で301/302を確認
  3. ブラウザの開発者ツール: ネットワークタブでステータスコード(301)を確認

(4) サイトリニューアル時のURL移行チェックリスト

サイトリニューアル時は、以下のチェックリストを使用してください:

  • 旧URL → 新URLのマッピングシートを作成
  • すべての旧URLに301リダイレクトを設定
  • リダイレクトが正しく機能しているか検証
  • Google Search Consoleで「アドレス変更」ツールを使用(ドメイン変更の場合)
  • XMLサイトマップを更新し、Search Consoleに再送信
  • 主要な外部リンク元にURL変更を通知
  • リニューアル後、数週間は検索順位とトラフィックを監視

まとめ:SEOフレンドリーなURL構造の実践

SEOに効果的なURL構造は、シンプル・論理的・キーワード含有の3原則に基づいて設計します。Google公式ガイドラインに従い、ハイフンで単語を区切り、小文字のみを使用し、階層は1-2レベル(最大3階層)に制限してください。

WordPressを使用している場合は、「投稿名」形式が最もSEOフレンドリーです。URL変更時は必ず301リダイレクトを設定し、SEO価値を維持しましょう。

次のアクション:

  • 現在のURL構造を分析し、改善点を洗い出す
  • WordPressのパーマリンク設定を「投稿名」形式に変更する(新規サイトの場合)
  • URL変更が必要な場合は、301リダイレクトのマッピングシートを作成する
  • Google Search Consoleでリダイレクトエラーを定期的に確認する
  • HTTPSを導入し、セキュリティとSEOの両方を強化する
  • 日本語URLを使用している場合は、英語(ローマ字表記)への変更を検討する

SEOフレンドリーなURL構造を構築することで、長期的な検索順位向上とユーザビリティ改善を実現しましょう。

※この記事は2024-2025年時点の情報です。URL最適化のベストプラクティスは検索エンジンのアルゴリズム更新により変化する可能性があるため、最新情報はGoogle Search Central公式ドキュメントでご確認ください。

よくある質問

Q1WordPressのパーマリンク構造はどれが最適?

A1「投稿名」形式(example.com/post-name/)が最もSEOフレンドリーです。現在のWordPressはデフォルトでこの構造を採用しています。日付を含む形式(/2024/01/post-name/)は古く見えるため避けるべきです。パーマリンク変更時は301リダイレクトが必須で、リダイレクトなしで変更するとリンク切れとSEO価値の損失が発生します。

Q2URLの長さはSEOに影響する?

A2短く説明的なURLが推奨されます。長いURL(100文字以上)は共有しにくく、ユーザビリティが低下します。ただし、無理に短縮してキーワードを削ると逆効果です。目安は50-60文字以内で、可読性と説明性のバランスを重視してください。検索エンジンは長いURLでもクロールしますが、ユーザー体験の観点から短い方が優れています。

Q3URLにキーワードを含めるとSEO効果はどのくらい?

A3URLのキーワードは小さなランキングシグナルとして機能しますが、コンテンツ品質やバックリンクと比較すると影響は限定的です。キーワードを自然に1-2個含める程度が理想で、キーワードスタッフィング(不自然な詰め込み)は逆効果です。例えば「best-crm-software-crm-tools-crm-comparison」のような繰り返しは避けてください。

Q4URL構造を途中で変更するとSEOに悪影響がある?

A4301リダイレクトを正しく設定すれば、SEO価値はほぼ維持されます(90-99%)。リダイレクトなしで変更すると、リンク切れ・検索順位の大幅下落・トラフィック損失が発生します。Google Search Consoleでリダイレクトを検証し、主要な外部リンク元にも通知を推奨します。リニューアル後は数週間、検索順位とトラフィックを監視してください。

Q5ストップワード(the、and等)をURLから削除すべき?

A5可読性とSEOのバランスで判断します。「how-to-install-wordpress」のような自然なフレーズはOKですが、「the-best-way-to-do-seo」は「best-way-to-do-seo」に短縮可能です。Googleはストップワードを完全に無視するわけではなく、文脈理解に使用します。削除して不自然になるなら残すべきです。

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