SEOとは|検索エンジン最適化の基本
新任マーケターやWeb担当者の多くが、「SEOって聞いたことはあるけど、具体的に何をすればいいの?」という疑問を抱えています。
SEO(Search Engine Optimization)は、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策です。適切に実施すれば、広告費をかけずに継続的な集客が可能になります。
この記事では、SEOの基本的な仕組み、初心者がまず取り組むべき施策、無料ツールを使った始め方をわかりやすく解説します。
この記事のポイント:
- SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のこと
- 200以上の要素によって検索順位が決定されると言われています
- SEO対策は「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」の3つに分類
- 初心者はキーワード選定、タイトルタグ最適化、質の高いコンテンツ作成から始める
- 無料ツール(Google Search Console、Googleアナリティクス)で自分でもSEO対策が可能
(1) SEO(Search Engine Optimization)の定義
SEOラボによると、SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索結果で上位表示を目指す施策を指します。
SEOの目的:
- 検索結果での上位表示(1ページ目、できれば1-3位)
- 自然検索(オーガニック検索)からの流入増加
- 広告費をかけずに継続的な集客
SEOの対象:
- Google(日本の検索エンジンシェア約75%)
- Yahoo!(Googleの検索エンジンを使用しているため、ほぼ同じ対策)
- Bing(シェアは小さいが、Microsoftが提供)
(2) なぜSEO対策が重要なのか
SEO対策が重要な理由は以下の通りです:
コスト効率:
- リスティング広告はクリックごとに費用が発生(1クリック数十円〜数千円)
- SEOは上位表示されれば、クリックされても費用はかからない
- 長期的には大幅なコスト削減が可能
継続的な集客:
- リスティング広告は広告費を止めると流入も止まる
- SEOは一度上位表示されれば、継続的に流入が見込める
信頼性:
- 自然検索結果の上位は「広告ではない」ため、ユーザーからの信頼度が高い
- 専門性・権威性が認められている証拠
(3) SEOとリスティング広告の違い
SEOとリスティング広告の違いを理解しましょう。
SEO(自然検索・オーガニック検索):
- 費用: 基本的に無料(ツール費用や人件費は除く)
- 即効性: 低い(3ヶ月〜6ヶ月程度かかる)
- 持続性: 高い(上位表示されれば継続的に流入)
- 表示位置: 検索結果の自然検索部分
リスティング広告(検索連動型広告):
- 費用: クリックごとに課金(CPC: Cost Per Click)
- 即効性: 高い(広告出稿後すぐに表示)
- 持続性: 低い(広告費を止めると流入も止まる)
- 表示位置: 検索結果の上部や下部(「広告」または「スポンサー」と表示)
使い分けのポイント:
- 短期的な成果が必要 → リスティング広告
- 長期的な資産構築 → SEO
- 理想的には両方を組み合わせる
SEOの仕組み|Googleはどうやって検索順位を決めるのか
SEO対策を始める前に、Googleがどのように検索順位を決めているのかを理解しましょう。
(1) 200以上のGoogleアルゴリズム
SEOラボによると、200以上の要素によって検索順位が決定されると言われています。
主要な評価要素:
- コンテンツの質: ユーザーの検索意図を満たす有益なコンテンツか
- E-E-A-T: Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)
- 被リンク: 他サイトからのリンク数と質
- ページエクスペリエンス: ページ速度、モバイルフレンドリー、安全性(HTTPS)
- Core Web Vitals: LCP(読み込み速度)、CLS(視覚的安定性)、INP(インタラクティビティ)
2024年の最新アルゴリズム:
- 2024年8月、日本でAI Overview(AIによる概要)が公開されたと報じられています
- 2024年3月、Core Web VitalsのFIDがINP(Interaction to Next Paint)に置き換えられたと報じられています
(2) クロール・インデックス・ランキングの3ステップ
Googleが検索順位を決定するプロセスは、以下の3ステップです:
ステップ1: クロール(巡回)
- Googleのクローラー(ロボット)がWebページを巡回
- リンクをたどって新しいページを発見
- XMLサイトマップを送信することで、クロールを促進できる
ステップ2: インデックス(登録)
- クロールしたページをGoogleのデータベースに登録
- ページの内容、構造、キーワードなどを分析
- noindexタグがついているページは登録されない
ステップ3: ランキング(順位付け)
- 検索クエリ(ユーザーが入力したキーワード)に対して、最も関連性が高いページを順位付け
- 200以上のアルゴリズムで評価
- 検索結果に表示
(3) 検索意図に合った価値あるコンテンツがカギ
SEOラボによると、検索意図に合った価値あるコンテンツ提供がSEOの本質です。
検索意図の4つのタイプ:
- Knowクエリ(知りたい): 情報を探している(「SEOとは」「WordPressの使い方」等)
- Doクエリ(やりたい): 行動を起こしたい(「ホテル予約」「動画ダウンロード」等)
- Goクエリ(行きたい): 特定のサイトに行きたい(「Amazon」「YouTube」等)
- Buyクエリ(買いたい): 商品やサービスを購入したい(「WordPress テーマ おすすめ」等)
ユーザーファーストコンテンツ:
- Medixの調査によると、2024年のSEOでは「ユーザーにとって有益なコンテンツ」の作成が最適なアプローチとされています
- Googleのアルゴリズムは「ユーザーが求める情報を提供しているか」を最重視
SEO対策の3つの分類
Digital Identityの調査によると、SEO対策は「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」の3つに分類されます。
(1) 内部施策(サイト構造・タイトルタグ・メタタグ最適化)
内部施策は、サイト内部の構造やタグを最適化する施策です。
主な内部施策:
- タイトルタグの最適化: 検索結果に表示されるタイトル(30文字前後、キーワードを前半に配置)
- メタディスクリプションの設定: 検索結果の説明文(90-120文字)
- 見出しタグ(h1-h6)の適切な使用: h1はページタイトル、h2-h6で階層構造を明確に
- 内部リンクの最適化: 関連ページ同士をリンクで繋ぐ
- URLの最適化: わかりやすく、キーワードを含むURL
- モバイルフレンドリー: スマホでの表示最適化
- ページ速度の改善: 画像圧縮、キャッシュ、CDN等
- SSL化(HTTPS): セキュリティ対策
(2) 外部施策(被リンク獲得)
外部施策は、他サイトからのリンク(被リンク)を獲得する施策です。
被リンクの重要性:
- Googleは「他サイトから紹介されているサイト=信頼できるサイト」と評価
- 質の高いサイトからのリンクほど評価が高い
被リンク獲得の方法:
- 質の高いコンテンツを作成し、自然にリンクされる
- プレスリリース配信
- 業界メディアへの寄稿
- SNSでのコンテンツ拡散
注意点:
- 有料リンクの購入やリンクファームはGoogleのガイドライン違反
- ペナルティを受けるリスクがある
(3) コンテンツ施策(質の高い記事作成)
コンテンツ施策は、ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツを作成する施策です。
質の高いコンテンツの要素:
- 検索意図を満たす: ユーザーが求めている情報を提供
- 独自性: 他サイトにない独自の視点や情報
- 網羅性: テーマに関する情報を網羅的にカバー
- 信頼性: 公的機関のデータ、専門家の意見等を引用
- 読みやすさ: 適切な見出し、箇条書き、画像の使用
コンテンツSEOのメリット:
- 広告費をかけずに継続的な流入が見込める
- ブランド認知度向上
- リード獲得(問い合わせ、資料請求等)
初心者がまず取り組むべき5つの施策
SATORIの調査によると、初心者が最初に取り組むべき具体的な施策は以下の5つです。
(1) キーワード選定(ターゲットユーザーの検索キーワードを選ぶ)
キーワード選定の手順:
- ターゲットユーザーを明確にする
- ターゲットユーザーが検索するキーワードをリストアップ
- キーワードプランナーで検索ボリューム(月間検索回数)を調査
- 競合性と検索ボリュームのバランスを考慮して選定
選定のポイント:
- ビッグキーワード(検索ボリューム大、競合性高): 「SEO」「WordPress」等
- ミドルキーワード(中程度): 「SEO 初心者」「WordPress プラグイン」等
- ロングテールキーワード(検索ボリューム小、競合性低): 「SEO 初心者 始め方」等
初心者におすすめ:
- まずはロングテールキーワードから始める(競合が少なく、上位表示しやすい)
- 徐々にミドル・ビッグキーワードに挑戦
(2) タイトルタグの最適化(検索結果に表示されるタイトル)
タイトルタグの最適化ポイント:
- 文字数: 30文字前後(PC版の表示限界)
- キーワード配置: 対策キーワードを前半に配置
- ページ内容の正確な反映: ユーザーの期待を裏切らない
- 具体的な数字や年号を含める: 「5つのコツ」「2024年版」等
例:
❌ 悪い例: WordPressのプラグインについて
✅ 良い例: WordPress SEOプラグイン比較|目的別おすすめ5選
(3) ユーザーの検索意図を満たすコンテンツ作成
コンテンツ作成のステップ:
- 対策キーワードでGoogle検索し、上位10サイトを分析
- ユーザーの検索意図を把握(何を知りたいのか、何を解決したいのか)
- 上位サイトにない独自の情報・視点を追加
- 網羅的で読みやすいコンテンツを作成
ポイント:
- 文字数: 最低1,500文字以上(テーマによっては3,000-5,000文字)
- 見出し構造: h2-h3で論理的な階層構造
- 画像や図解: 視覚的にわかりやすく
- 最新情報: 執筆時点の年月を明記
(4) 見出しタグ(h1-h6)の適切な使用
見出しタグの基本ルール:
- h1: ページタイトル(1ページに1つ)
- h2: 大見出し(章タイトル)
- h3: 中見出し(h2の下位階層)
- h4-h6: 小見出し(必要に応じて使用)
良い例:
<h1>SEOとは|初心者でもわかりやすい基本の仕組みと始め方</h1>
<h2>SEOとは|検索エンジン最適化の基本</h2>
<h3>SEO(Search Engine Optimization)の定義</h3>
<h3>なぜSEO対策が重要なのか</h3>
<h2>SEOの仕組み|Googleはどうやって検索順位を決めるのか</h2>
<h3>200以上のGoogleアルゴリズム</h3>
(5) Google Search Consoleの導入と分析
Google Search Consoleでできること:
- 検索パフォーマンスの確認(クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位)
- どのキーワードで流入しているか確認
- インデックス状況の確認
- エラーやペナルティの検出
- XMLサイトマップの送信
導入手順:
- Google Search Consoleにアクセス(無料)
- サイトを登録(URLプレフィックスまたはドメインプロパティ)
- 所有権の確認(HTMLファイルアップロード、DNSレコード等)
- データが蓄積されるまで数日〜1週間待つ
SEO対策の始め方|無料ツールとステップ
Digital Identityの調査によると、無料ツールを活用すれば自分でもSEO対策が可能です。
(1) 無料ツールの活用
Google Search Console:
- 検索パフォーマンス分析
- インデックス状況確認
- XMLサイトマップ送信
Googleアナリティクス:
- アクセス解析(訪問者数、ページビュー、滞在時間等)
- ユーザー行動分析
- コンバージョン測定
Googleキーワードプランナー:
- キーワードの検索ボリューム調査
- 関連キーワードの発見
- 競合性の確認
その他の無料ツール:
- ラッコキーワード(関連キーワード抽出)
- PageSpeed Insights(ページ速度測定)
- Mobile-Friendly Test(モバイル対応確認)
(2) ステップ1:現状分析(どのキーワードで流入しているか)
現状分析の手順:
- Google Search Consoleで過去3ヶ月のデータを確認
- どのキーワードで流入しているか確認
- 表示回数は多いがクリック率(CTR)が低いキーワードを特定
- 検索順位が4-10位のキーワードを特定(上位を狙いやすい)
分析のポイント:
- すでに評価されているキーワードを強化する方が効率的
- 全く新しいキーワードより、既存キーワードの順位改善を優先
(3) ステップ2:キーワード選定と記事作成
記事作成の流れ:
- キーワードプランナーで検索ボリュームを調査
- ロングテールキーワードを選定(競合が少ない)
- 上位10サイトを分析し、ユーザーの検索意図を把握
- 独自の情報・視点を追加して記事を作成
- タイトルタグ、見出しタグを最適化
- 公開後、Google Search Consoleでインデックス登録をリクエスト
継続的な記事作成:
- 月5-10記事を継続的に作成
- 3ヶ月で15-30記事、6ヶ月で30-60記事を目標に
(4) ステップ3:継続的な改善とアルゴリズム対応
SATORIによると、SEOは一度実施すれば終わりではなく、継続的な改善とGoogleアルゴリズムのアップデート対応が必要です。
継続的な改善:
- 月1回、Google Search Consoleでパフォーマンスを確認
- クリック率が低い記事のタイトル・メタディスクリプションを改善
- 検索順位が下がった記事のリライト(情報更新、内容追加)
アルゴリズムアップデート対応:
- Googleの公式ブログやSEO関連メディアで最新情報をチェック
- 大幅な順位変動があった場合は原因を分析
- ユーザーファーストのコンテンツ作成を継続(最も重要)
注意点:
- ブラックハットSEO(不正な手法)は避ける
- ペナルティを受けると、回復に数ヶ月〜1年以上かかる場合がある
まとめ:SEO対策で成果を出すために
SEOは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策です。適切に実施すれば、広告費をかけずに継続的な集客が可能になります。
SEO対策のポイント:
- SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)
- 200以上の要素によって検索順位が決定されると言われています
- SEO対策は「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」の3つに分類
- 初心者はキーワード選定、タイトルタグ最適化、質の高いコンテンツ作成から始める
- 無料ツール(Google Search Console、Googleアナリティクス)で自分でも対策可能
- 成果が出るまで3-6ヶ月程度かかる(継続が重要)
- 2024年の最新トレンド(AI Overview、INP)にも対応
次のアクション:
- Google Search Consoleを導入し、現状を分析する
- ターゲットユーザーが検索するキーワードを選定する
- ロングテールキーワードで最初の記事を作成する
- 月5-10記事を継続的に作成する
- 3ヶ月後にGoogle Search Consoleでパフォーマンスを確認し、改善する
SEOは長期的な取り組みですが、適切に実施すれば確実に成果が出ます。まずは基本的な施策から始め、継続的に改善していきましょう。
※この記事は2025年11月時点の情報です。Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされるため、最新の公式情報もご確認ください。
