SEO対策の外部依頼ガイド:業者選定から費用相場、契約時の注意点まで

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/11/14

SEO対策を外部に依頼したいけど、適切な業者の選び方が分からない...

B2B企業の経営層やマーケティング責任者の多くが、SEO対策の外部依頼に悩んでいます。「費用相場はいくら?」「どんな業者を選ぶべき?」「契約時の注意点は?」「悪質業者の見分け方は?」といった疑問は尽きません。

この記事では、内製・外注の判断基準を明確化し、SEO業者の種類ごとの特徴・費用感を公平に比較します。契約前に確認すべきポイントをチェックリスト形式で提示し、悪質業者の見分け方も解説します。

この記事のポイント:

  • 専門知識やリソースが不足している場合は外注が効果的、長期的にはインハウス化も検討価値あり
  • 費用相場:小規模で初期5-20万円・月額5-15万円、中規模で初期20-50万円・月額15-50万円
  • SEOコンサルティング10-50万円/月、コンテンツ制作3-10万円/記事が一般的
  • 業者選定の重要ポイント:自社の業界での実績確認、SEO会社自身のWebサイトのSEO対策状況
  • 「順位保証」「大量被リンク購入」を提案する会社は危険(ブラックハットSEOのリスク)

SEO対策を外部依頼すべきか:判断基準と内製化との比較

(1) 外部依頼のメリット(専門知識・最新動向・リソース確保)

SEO対策を外部に依頼するメリットは以下の通りです:

専門知識の活用:

  • Googleのアルゴリズムは頻繁に更新され、専門知識が必要
  • SEO業者は最新のベストプラクティスを把握している

最新動向への対応:

  • 2024年3月のHelpful Content Updateなど、重要なアップデートに迅速対応
  • AI最適化(AIO・LLMO)時代の新しいSEO手法を提供

リソース確保:

  • 社内にSEO専任担当者を置く必要がない
  • コンテンツ制作、技術的SEO対応、データ分析を一括で依頼できる

(2) 外部依頼のデメリット(コスト・ノウハウ蓄積の遅れ)

一方で、外部依頼にはデメリットもあります:

コスト:

  • 月額固定費用がかかる(10-50万円/月が一般的)
  • 長期的には内製化より高コスト

ノウハウ蓄積の遅れ:

  • 社内にSEOノウハウが蓄積されにくい
  • 外注に依存し、内製化が困難になる

(3) 内製化のメリットとデメリット

インハウスSEO(内製化)のメリット:

  • 長期的なコスト削減
  • 社内にノウハウが蓄積
  • 自社サービスへの深い理解に基づく施策

インハウスSEOのデメリット:

  • 専門人材の採用・育成コスト
  • 最新動向のキャッチアップが困難
  • 初期段階での試行錯誤が多い

(4) 企業規模・予算別の判断基準

企業規模と予算によって最適な選択肢が異なります:

小規模企業(従業員30人未満):

  • 推奨: 外注(フリーランスまたは小規模専門業者)
  • 理由: 社内にリソースを割けない

中堅企業(従業員30-300人):

  • 推奨: 外注で成果を出しながら社内にノウハウを蓄積し、徐々に内製化するハイブリッド型
  • 理由: 費用対効果とノウハウ蓄積のバランス

大企業(従業員300人以上):

  • 推奨: インハウスSEO+外部コンサルティング
  • 理由: 専任担当者を置きつつ、外部の専門知識を活用

SEO業者の種類と特徴(総合代理店・専門業者・フリーランス)

(1) 総合代理店(大規模プロジェクト向け、費用高め)

特徴:

  • 広告・PR・Webサイト制作など総合的なデジタルマーケティング支援
  • 大規模プロジェクトに対応
  • 費用は高め(月額50-100万円以上)

適した企業:

  • 大企業、予算が潤沢な企業
  • 総合的なデジタルマーケティング戦略を構築したい企業

(2) SEO専門業者(中小企業向け、費用対効果重視)

特徴:

  • SEOに特化した深い専門知識
  • 中小企業向けのプランが充実
  • 費用対効果を重視(月額15-50万円程度)

適した企業:

  • 中堅企業、費用対効果を重視する企業
  • SEOに集中して取り組みたい企業

(3) フリーランス(小規模プロジェクト向け、柔軟対応)

特徴:

  • 個人事業主によるSEO支援
  • 柔軟な対応、低コスト(月額5-20万円程度)
  • ただし、スケール対応に限界がある

適した企業:

  • 小規模企業、スタートアップ
  • 限られた予算で始めたい企業

(4) 企業規模・予算に応じた選択

自社の企業規模・予算・目標に応じて、適切な業者タイプを選択してください。複数社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

SEO対策の費用相場と契約形態

(1) SEOコンサルティング費用(10-50万円/月)

SEOコンサルティングの費用相場は10-50万円/月が一般的です。大規模サイトでは月額100万円を超えることもあります。

サービス内容:

  • サイト分析
  • キーワード調査
  • 競合分析
  • 戦略立案
  • 効果測定・改善提案

(2) コンテンツ制作費用(3-10万円/記事)

コンテンツ制作の費用相場は以下の通りです:

  • 最低限の質: 1記事3万円
  • 標準的な質: 1記事5-7万円
  • 専門性が高い領域: 1記事10万円超

制作内容:

  • キーワード選定
  • 競合分析
  • 記事執筆(2,000-5,000文字程度)
  • SEO最適化(タイトル・メタディスクリプション)

(3) 月額固定型 vs 成果報酬型

月額固定型:

  • メリット: 予算計画が立てやすい、安定した施策
  • デメリット: 成果保証なし
  • 推奨: 中長期で安定した施策を望む企業

成果報酬型:

  • メリット: 成果が出なければ費用が発生しない(一見魅力的)
  • デメリット: 短期的な順位操作やブラックハットSEOのリスクがあり、契約条件を慎重に確認すべき
  • 推奨: 短期的な成果重視の企業(ただしリスク高い)

(4) プロジェクト規模別の費用目安(小規模・中規模・大規模)

小規模プロジェクト:

  • 初期費用: 5-20万円
  • 月額費用: 5-15万円

中規模プロジェクト:

  • 初期費用: 20-50万円
  • 月額費用: 15-50万円

大規模プロジェクト:

  • 初期費用: 50-100万円以上
  • 月額費用: 50-100万円以上

SEO業者選定のチェックポイント

(1) 自社の業界での実績確認

SEO会社を選ぶ際は、自社の業界での実績があるかを確認することが重要です。成功実績は、業界の深い理解に基づく高品質な提案ができる証拠です。

(2) SEO会社自身のWebサイトのSEO対策状況

SEO会社自身のWebサイトがSEO対策されているかを確認してください。自社サイトに十分なSEO対策がない会社は、信頼性に欠けます。

(3) 施策内容の透明性(何をするのか明確か)

施策内容が明確で透明性があるかを確認します。「何をするのか」「なぜそれが効果的なのか」を説明できる会社を選んでください。

(4) レポート頻度と内容(データ・改善提案の質)

定期的なレポートが提供されるか、その内容が具体的で改善提案が含まれているかを確認します。データだけでなく、次のアクションが明確な会社を選びましょう。

(5) 複数社から見積もりを取る重要性

複数社(最低3社)から見積もりを取り、費用相場を事前に把握して高額契約を防ぎます。費用対効果(41.6%)が最大の懸念事項なので、比較検討が必須です。

契約時の注意点と悪質業者の見分け方

(1) 依頼前に目標・予算・KPIを明確化

依頼前に以下を明確に設定し、SEO会社との認識齟齬を防ぎます:

  • 目標: 「オーガニック流入を6ヶ月で2倍にする」など具体的に
  • 予算: 月額予算と初期費用の上限
  • KPI: 検索順位、オーガニック流入数、コンバージョン数など

(2) 「順位保証」「大量被リンク購入」は危険

以下を提案する会社は避けてください:

  • 「特定キーワードで1位を保証」
  • 「短期間で大量の被リンクを構築」
  • 「即効性のあるSEO対策」

これらはブラックハットSEOの可能性が高く、Googleペナルティのリスクがあります。

(3) ブラックハットSEOのリスク(Googleペナルティ)

ブラックハットSEO(Googleのガイドライン違反手法)には以下のリスクがあります:

  • 検索順位の大幅下落
  • インデックスからの削除(最悪の場合)
  • ブランドイメージの毀損
  • 回復に時間とコストがかかる

(4) 成果報酬型の落とし穴(短期的順位操作)

成果報酬型は一見魅力的ですが、以下のリスクがあります:

  • 短期的な順位操作を優先し、長期的なSEO戦略を軽視
  • ブラックハットSEO手法の使用リスク
  • 契約条件が不利(順位が上がっても流入が増えない場合も料金発生)

契約前に、施策内容とGoogleガイドライン遵守を確認してください。

(5) 契約書の確認ポイント(解約条件・責任範囲)

契約書で以下を必ず確認します:

  • 解約条件(いつでも解約可能か、違約金はあるか)
  • 責任範囲(Googleペナルティを受けた場合の責任は誰が負うか)
  • 成果の定義(何を持って「成果」とするか)
  • レポート頻度と内容

まとめ:成功するSEO外部依頼のステップ

SEO対策の外部依頼を成功させるには、適切な業者選定と明確な目標設定が重要です。内製・外注の判断基準を明確にし、自社の企業規模・予算に応じた業者タイプを選択してください。

複数社から見積もりを取り、費用相場を把握した上で、実績・透明性・レポート品質を比較検討しましょう。「順位保証」「大量被リンク購入」を提案する会社は避け、Googleガイドラインに準拠したホワイトハットSEOを実施する会社を選んでください。

次のアクション:

  • 自社の目標・予算・KPIを明確化する
  • 自社の業界での実績がある業者を3社以上リストアップする
  • 各社のWebサイトを確認し、SEO対策状況をチェックする
  • 複数社から見積もりを取り、施策内容と費用を比較する
  • 契約前に、施策内容の透明性・レポート頻度・解約条件を確認する
  • Googleガイドライン遵守を約束してもらう
  • SEO効果は4-6ヶ月かかることを理解し、長期的な視点で取り組む

適切なSEO業者と長期的なパートナーシップを構築し、B2B企業の集客力を最大化しましょう。

※この記事は2024-2025年時点の情報です。SEO対策の費用は業界の競争状況、対象地域、施策範囲により大きく変動します。詳細は各社に問い合わせてご確認ください。

よくある質問

Q1SEOは外注すべきか自社で対応すべきか?

A1専門知識やリソースが不足している場合は外注が効果的です。ただし、長期的にはインハウスSEOも検討価値があります。外注で成果を出しながら社内にノウハウを蓄積し、徐々に内製化するハイブリッド型が理想です。費用対効果(41.6%)が最大の懸念事項なので、予算と目標を明確にして判断してください。

Q2SEO対策の費用相場はいくら?

A2小規模プロジェクトで初期費用5-20万円・月額5-15万円、中規模で初期費用20-50万円・月額15-50万円が一般的です。SEOコンサルティングは10-50万円/月、コンテンツ制作は最低3万円/記事(専門性が高い領域では10万円超)が相場です。大規模サイトでは月額100万円を超えることもあります。

Q3SEO会社を選ぶ際の最重要ポイントは?

A3①自社の業界での実績確認(成功実績は業界理解の証拠)、②SEO会社自身のWebサイトのSEO対策状況、③施策内容の透明性(何をするのか明確)、④複数社から見積もりを取ることが重要です。費用対効果(41.6%)、コンテンツの質(32.6%)、順位実績(27.0%)が主な懸念事項です。

Q4成果報酬型と月額固定型のどちらがいい?

A4月額固定型は予算計画が立てやすく安定的ですが、成果保証はありません。成果報酬型は一見魅力的ですが、短期的な順位操作やブラックハットSEOのリスクがあり、契約条件を慎重に確認すべきです。中長期で安定した施策を望むなら月額固定型、短期的な成果重視なら成果報酬型ですが、後者はリスクが高いです。

Q5悪質なSEO業者の見分け方は?

A5①「順位保証」「大量被リンク購入」を提案する会社は危険、②施策内容が不透明(何をするか説明しない)、③Googleのガイドライン違反リスクを説明しない、④自社サイトがSEO対策されていない、⑤2024年3月のHelpful Content Update以降の最新動向に対応していない、という特徴があります。複数社比較と実績確認が必須です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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